|
 |
脂肪注入とは、患者様自身から採取した脂肪を、凹んでいる部位、膨らませたい部位に注入する手術です。もちろん患者様ご自身の脂肪ですからアレルギーやエイズの感染などという心配は全くない安全な方法です。上眼瞼や下眼瞼などへは若返りを目的に、頬部やコメカミ部などへは輪郭形成を目的として実施しています。また傷跡の修正などの形成外科治療にも行います(→形成外科治療)。しかし、豊胸を目的とした脂肪注入はおすすめしていません。上眼瞼や頬などは比較的血行がいいので問題はおこりませんが、胸は血行が悪いために生着せず、ほとんどが体内に吸収されてしまうことが多いのです。
注入用の脂肪は本人の大腿内側または二の腕から採取します。この部分の脂肪が身体のなかの脂肪の内で一番生着しやすい脂肪だからです。もちろん大量に脂肪が必要な場合は腹部や臀部から採取する事もあります
。 |
|
|
|
注入部位
<まぶた>
上まぶたの凹みは老化現象の一つで、早い方ですと20代後半から目立ってきます。まぶたが凹んでくると老けて見えるだけではなく、二重のラインがはっきりしなくなってしまいます。そのような場合に脂肪注入は最適な方法です。下まぶたも年齢とともに凹んできやすい場所です。これも脂肪注入でシワのない張りのある皮膚を獲得出来ます。
<頬>
頬も凹んでいると老けて見られる場所の一つです。特に東洋人の場合は頬骨が張り出している骨格ですので、頬が凹む事によって頬骨が目立ってしまいます。頬骨を削る、という方法もありますが一般的には頬への脂肪注入で十分にバランスが良くなります。
<こめかみ>
やせてしまったりするとこめかみが凹んでしまい、年齢の割には老けて見られがちです。特に髪の毛をアップにした際には目立ってしまいます。これも脂肪注入で驚く程満足が得られます。
<口元>
コラーゲンやヒアルロン酸では修正が難しい、患者様の希望に足りないというような、かなり深いシワに対しては脂肪注入がお勧めです。
<傷跡修正>
交通事故の跡が凹んでしまっている、他院で脂肪吸引を受けたら取り過ぎてしまって凹凸になっている、などという場合にその凹んでいる部分に行います。
<バスト>
注入された脂肪の殆ど(80%以上)は血行が再開せずに死んでしまい、1〜2カ月以内に体内に吸収されてしまって残りませんので、この方法による豊胸術は行っておりません。患者様によっては吸収されるばかりか、注入した脂肪が化膿してしまったりすると、バストに醜い傷が残ってしまう事もあります。また、注入された脂肪がしこりを形成してしまい乳癌検診で紛らわしいために精密検査が必要になってしまう場合もあります。左右非対称になる場合もあります。ですから当院では各種バッグによる豊胸術しかお勧めしていません。(→豊胸術)
<陰茎> 陰茎の皮膚の下に注入して太さを増大させます。(→男性形成)
<亀頭> 亀頭に注入して大きさをアップさせます。(→男性形成)
<膣> 膣の入り口の粘膜に注入して、締まりを改善させます。(→婦人科形成)
↑トップへ戻る
生着率
注入された脂肪は全くそのまま、という訳にはいきません。どうしてもある程度は吸収されて減ってしまいます。一般的には顔面の場合は注入後2〜3カ月経つ内に平均50%(30〜70%)の脂肪が吸収されると言われています。顔面は身体の中でも割合に血行が良い場所ですが、バストは顔面ほど血行が良くないので、前述のように80%以上が吸収されてしまい、殆ど残らない場合が多いのでお勧めしません。雑誌等で『お腹や脚が細くなってバストも大きくなる一石二鳥の方法』とうたっているクリニックがありますが、そのようなクリニックは疑ってかかった方が無難です。結局、注入した脂肪は平均50%は吸収されてしまいますので、吸収されてしまう分だけ多めに注入すれば良いのでは?と思われる方もいらっしゃると思います。確かに必要量の2倍を注入すれば1回で治療は終了するかもしれません。しかし、しばらくは(1〜3カ月)は脂肪が多すぎるために患部が盛り上がってしまいます。ですから、過度に多くを注入せずに、吸収された分は後でもう一度注入して修正する、というやり方の方が無難です。2〜3回かけて希望通りのボリュームに仕上げる気持ちで治療に臨んで下さい。
↑トップへ戻る
手術
部位および注入量により異なりますが、通常は局所麻酔をします。脂肪吸引の要領で注射器で脂肪を吸引し、その脂肪を精製して血液などを除いた後に化膿止めの薬を加えて希望部位へ注入します。脂肪の吸引、注入とも専用の器具を用いて行い脂肪のダメージを最小限にしています。メスは使わずに注射針を使用しますので傷は残りません。術後の脂肪の吸収を考え、不自然でない程度に少し多めに脂肪を注入します。
◆手術時間:10〜30分
◆腫れ・痛み:採取部位の腫れは2〜3日、注入部位の腫れは約3〜4日でひいてきます。痛みは特にありません。
◆術後の注意:採取部位は圧迫のために包帯を2〜3日巻きます。シャワーは3日目から可能です。注入部位もやはり腫れを抑える目的でスポンジ等で2〜3日は圧迫します。(上まぶたは圧迫しにくい場所ですのでそのままですが、それほど腫れは目立ちません)顔面であればマスクを着用して帰ってもらいます。患部の洗顔やお化粧は3日目から可能です。
↑トップへ戻る
|