ただし、このコラーゲンは人体から抽出したものではなく、子牛の皮膚から抽出したものを製品化していますので、患者様の体質によってはアレルギーが出てしまう患者様が全体の3%程度いらっしゃいます。そこで、注入に際してはあらかじめアレルギーの有無を調べるためにコラーゲンの皮内テストを行います。実際には上腕の皮膚にコラーゲンを注入します。それから2週間後にもう片方の上腕にもコラーゲンを注入して、それからもう2週間、合計で4週間様子を見ます。どちらの上腕でもアレルギー反応(皮膚が赤くなる、かゆみが出る、しこりが現れる等)が見られなかった場合にコラーゲンに対してアレルギー陰性と判断して、注入治療を開始します。ただし、このテストでも100%安全ではなく、遅延型アレルギー反応と言って「アレルギーテストでは陰性だったにもかかわらず、治療開始後にしばらく経ってからアレルギー反応が現れてしまう」体質の患者様が0.2%程いると報告されていますので、アレルギーテストを行っても絶対にアレルギー反応が出ない、という訳ではありません。アレルギーテストを行って問題なかったにもかかわらず、アレルギー反応が現れてしまった場合にはアレルギーを抑える治療(リザベン内服、ステロイド注入、シリコンシート貼付等)を行いますが、完全にアレルギー症状が軽快するには患者様によっては1年以上かかる場合もあります。当院でも開院以来3名の方で遅延型アレルギーが起きています。
注入に必要な時間は5分ほどで、どんなに念入りにスキンケアしても消せなかったシワや水ぼうそうの跡を、短時間で消すことができます。麻酔もほとんどの場合で不要です。もちろん通院、入院の必要はありません。
当日からの洗顔やお化粧も可能です。
現在は後述するヒアルロン酸の登場により以前ほどは積極的に使用されていません。また、2003年からは子牛からではなく人間の皮膚からコラーゲンを抽出した「ヒューマンコラーゲン」が発売されており、こちらはアレルギーが出ないタイプのコラーゲンとして注目されています。
↑トップへ戻る |